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映画『10DANCE』についてどうしても語りたい!

皆さんは映画『10DANCE』をご覧になりましたか? この作品は井上佐藤先生のBLマンガ『10DANCE』を原作にした、竹内涼真さん町田啓太さんのW主演によるNetflix映画。『るろうに剣心』の大友啓史監督がメガホンを取られています。競技ダンスを題材にしていて、町田啓太さんはスタンダードの、竹内涼真さんはラテンのダンサーを演じています。

予告編を見てすっかりハマり、この作品を見るためだけにNetflixに入会しましたが、あまりの素敵さに、月会費だけで何度も見られるなんてうれしすぎる! と感激しているところです。

こんな素敵な作品について、語らずにいられるわけがありません‼︎ ということで、今回は映画『10DANCE』について語っていきたいと思います!

 

予告編を見て完堕ち

『10DANCE』という作品についてはタイトルくらいしか知りませんでしたが、実写化されたことを知って、かなり驚いたんですよ。だってこの作品は、ヤングマガジンWebで連載されてはいますが、「このBLがやばい!2019」を受賞しているれっきとしたBLマンガ。それの実写化作品に、俳優さんに疎い私でも知っている竹内涼真さんと町田啓太さんのお二人が主役で出ているというんですから、ほんとビックリでした。その吐息の熱と湿度まで感じさせるようなあまりに官能的なティザービジュアルからは、大友監督の本気度を感じ、まさしく目が釘付けになってしまいました。 

私、映画『国宝』の吉沢亮さんと横浜流星さんの演技を観てから、美しい男性が自分の望むものを掴もうと苦悩する姿を見るというのはなかなか楽しいものだなぁと、ちょっと目覚めてしまったんですよね。じゃあダンスと恋と両方ともを手に入れようともがく竹内涼真さんと町田啓太さんという美しい男性2人の姿はどんなかな? という好奇心から予告編を観て、「ヤバいものを観てしまった!」と、動悸がいつまでも収まってくれないほどの衝撃を受けてしまったんです。

その予告編がこちら!

 


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特に驚いたのは竹内涼真さん。ちょっと前までドラマで肌着姿でお料理していた人と同一人物とは思えない男の色気! そして奔放そうな竹内さんとは真逆な、町田啓太さんの紳士的な立ち姿と美しい彫刻のような横顔! この2人がダンスを踊り、恋に落ちるのか! と何度も何度も飽きることなく予告編を見返し、絶対にNetflixに入会してこの映画を鑑賞しなければ! と心に誓いました。

 

DANCE DANCE DANCE!!!

物語は、町田啓太さん演じるスタンダードダンスの世界2位で日本チャンピオンの杉木信也(すぎき しんや)から、竹内涼真さん演じるラテンダンスの日本チャンピオンの鈴木信也(すずき しんや)が「10DANCE」に誘われるところから始まります。

 

対照的なダンサー

スタンダード5種とラテン5種のダンス全てを踊り、競う「10DANCE」。社交ダンスの優雅なイメージとは裏腹に、10種のダンスを予選から決勝まで踊り切る技能とスタミナ、そして精神力が要求される、ダンスのトライアスロンのようなもの。杉木はスタンダードのトップである自分とラテンの日本のトップである鈴木とで互いにダンスを教え合い、共にこの種目で世界トップを目指そうと提案したんですね。杉木の誘いを一度は拒絶したものの、闘争心を煽りまくる杉木の挑発に乗ってしまう鈴木。このことにより、鈴木は杉木のスタジオで一緒に練習を重ねていくことになります。

町田啓太さん演じる杉木の端正な顔立ちの隙のない表情やその佇まいは、まさに貴公子そのもの。とても姿勢が美しくてクラシカルな燕尾服がとてもお似合いです。ダンスに対するストイックさの中に垣間見える尊大さにゾクリさせられます。一方、竹内涼真さん演じる鈴木は、伸ばした髪、煙草、そして鍛え上げたしなやかな身体で野生的な男の色気を惜しげもなく見せつけてきます。音楽と女性を情熱的に愛する奔放さを、ラテンダンスとして昇華しているのだと感じさせます。

 


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名前が一文字しか違わないというのに、性格もダンスへのアプローチも何もかもが正反対な杉木と鈴木。そんな2人が一緒にいて、何も起こらないわけがありませんよ。

社交ダンスは男女のペアで踊りますが、練習は女性パートは女性同士で、男性パートは男性同士で組んで教えるんですね。杉木のパートナーである房子と鈴木のパートナーのアキの2人はすぐに打ち解けて順調に練習を進めているのとは対照的に、まるで水と油。そりが合わず、ぶつかり合い続ける杉木と鈴木。仲良くしなよってなりますが、彼らはトッププロですからね、自分のダンスがどれだけ素晴らしいのかを相手に知らしめ認めさせ、優位に立ちたい気持ちが消せないわけです。

しかし同時に、相手が極めたダンスを自分のものにしてやろうというダンスに対する素直な向上心が、杉木はもちろん、文句の多い鈴木にもあるんですよ。だから彼らはぶつかり合いながらも、練習中ずっと手を握り胸を合わせ、歩幅やステップのタイミングを揃え、常に相手を意識しながら何度でも何時間でも踊り続けるんです。

 

渇望と共感と未来への約束

杉木と鈴木は喧嘩をしたり語り合ったり、何度も言葉を交わしてはいます。しかし彼らの関係が深まっていく様は、劇中で繰り返されるダンスシーンによって描かれていきます

スタンダードとラテン。ジャンルは違いますが、杉木も鈴木も真摯にダンスに向き合い、身を捧げて日本のトップに上りつめた人です。ダンスに向き合うため感情を抑制し、ストイックに自分を律することばかりに慣れてしまった杉木と、自分の感情に正直な言動を取りながらも、不器用さゆえに核の部分を打ち明けられない鈴木。ダンスに人生を捧げてきた者同士だからこそ、彼らはダンスを踊ることによって言葉を超えて深く分かり合っていきます。

杉木が房子と、鈴木がアキとそれぞれペアで踊っている姿は息ぴったりですし、とても素敵です。しかし、杉木と鈴木が踊っている姿は美しいだけではなく、見ている者の胸を強く揺さぶるものがあるんですよね。男性同士だからこその力強さや迫力はもちろん衝撃的ですが、トッププロダンサーとしてのエゴとプライドがぶつかり合う一触即発な緊迫感、そして自分の欲するものを抱きしめ手放すまいとするような切実さを感じさせます。

実は杉木は10DANCE挑戦を掲げて共に練習することになる以前に、鈴木のダンスを目にして心を動かされる経験をしているんですよ。

師から「ダンスは愛をもって完成する」「あなたのダンスには愛が感じられない」と言われる杉木。しかし世界チャンピオンになりたいという理由でペアを組んでいた恋人に去られ、彼はダンスも愛も手に入れられなかった過去があるんです。自分に足りない「愛」とは何か分からず、杉木は深く傷つきダンスを引退しようとまで考えていました。そんな時に杉木は、鈴木のダンスを目にするんです。

杉木はダンスへの愛をエネルギーとして爆発させるような生き生きとした鈴木のダンスに思わず涙し、引退の考えを翻すほどに惹き込まれています。自分の中に足りないと言われ続けていたものを鈴木の中に感じたんだろうと思います。

美しく踊るために感情を閉じ込めることに慣れてしまった杉木にとって、鈴木は自分の胸の中にあるダンスへの愛情をおおらかに許し体現する希望の光そのもののような存在。だから鈴木を10Danceに誘い、世界の舞台へと連れ出そうとしたんです。

一方、鈴木も以前に杉木のダンスの動画を観ていました。完璧なのに何かが欠けていて、そのせいで杉木は苦しそうに踊っているとアキに伝えていたんです。鈴木は練習を共にして杉木を理解していくにつれて、彼の心を自分の手で解放して救いたいと思うようになっていきます。

競技ダンスでは同性同士のカップルが容認され始めているそうですが、まだ少数派。しかも杉木と鈴木は専門とするダンスのジャンルが違います。同じ競技ダンスの世界にいて、やっと運命の相手に巡り会えたというのに、杉木と鈴木は容易には一つになれないんですよね。

だからこそ終盤に、衆目を集める中、杉木が自ら鈴木をダンスのパートナーとして誘い出して踊るシーンが感動的なんです。杉木と鈴木があれほどまでに晴れやかな表情で踊る姿に、観客たちも魅了され、会場は彼らを祝福するように歓喜に包まれていきます。ダンスでこそお互いが心を通じ合えることを確信した2人はくちづけを交わし、10Danceの決勝で会おうと未来の約束を誓い合います。ダンスがある限り、彼らの関係は終わることは無いんです。

原作ではここは、杉木と鈴木の別離となるつらい場面となるそうなんですが、映画では、2人が相手への想いを胸に研鑽を積み、ライバルとして、ダンスに身を捧げる同志として、そして愛する者として、世界の舞台で再会を果たすのだろうという未来への予感に包まれる終わり方をしました。

映画はここで完結させるために原作とは違う展開のパラレルな物語に改変されましたが、このことによって、杉木と鈴木がカップルとして世界で踊る姿を見たいという欲望を観た人に抱かせることに成功していると思うんです。

何が言いたいかというと、絶対に絶対に続編作ってください! ってことです。あと、映画館で上映してください!

 

美しい2人の姿を焼き付けて

映画『10DANCE』には何度も繰り返し見返してしまうほどの美しく印象的なシーンがいくつもあります。私が特に気に入っている場面を挙げていきたいと思います。

 

鈴木がラテンダンスの体の動きを教えるシーン

ラテンダンスは体全体の筋肉を波のようにうねらせて踊ります。鈴木は服を脱ぎ杉木に腰や背中を手で触れさせて、その筋肉の動きを直に示していきます。杉木の手を添えさせたことで強調される鈴木の腰の動き、その動きを覚えこもうとする真剣な杉木の表情、鈴木の背中へ触れる杉木の指の官能的なこと! 真面目に練習しているだけなのに、ドキドキしてしまいます。

そして、いつも背筋を伸ばして完璧なホールドの姿勢を見せている杉木が、鈴木に教えられた通りに真剣にラテンの動きを練習しているのもいいんですよね。房子が「ラテンを習うなら鈴木じゃないと」と杉木が駄々をこねていたと言っていたのは本当なんだなーと思いながら見ていました。

 

杉木のリードで鈴木がワルツを踊るシーン

杉木が、鈴木のワルツのリード(=男性パート)を下男並みと言い放ち、「俺の操縦通りに動いてよ」と言う鈴木にフォロー(=女性パート)をさせて、本当のリードとはどういうものか、その身体に分らせていくシーン。「お姫様になれましたか?」という杉木のセリフから、「姫ワルツ」と呼ばれているシーンです。

それまで「男性性」を前面に出してラテンダンスを踊ってきた鈴木は、手を拘束され腕を水平に保ち背を反らすという自由の効かない姿勢のまま、杉木と踊ることになります。鈴木はこの「姫ワルツ」によって、知ってしまったんだろうと思うんです。杉木に身を委ねて踊る心地よさを。ダンサーとしても鈴木個人としても、まったく新たな感覚だったんだろうということが、うっとりしているような鈴木の表情から感じられます。

 

電車の中でのキスシーン

この映画のクライマックスの一つが電車の中での杉木と鈴木のキスシーンです。このシーンの前に、杉木は鈴木に、3年前の大会で競技に勝つためにパートナーの房子が心を失ってしまうまで叱咤し罵倒し人形のように操り踊らせていたのだと、そしてその状態の房子を気に入ってしまったのだと告白しています。いつも紳士然としている杉木のサディスティックな一面を、鈴木は聞かされたんですよね。

そんな自分を「死神」だと自嘲する杉木。でも鈴木は、そんな杉木に対して「つまんねえ」と言い放ちます。なぜなら、鈴木はそれが杉木の本当の姿なら、そのまま受け止めるつもりでいるんですよ。もっとお前の本当の姿を見せろ、もっと本性を曝け出して俺にぶつかってこいよ、そんな感情が「つまんねえ」と言う言葉に込められているんです。そしてその鈴木の思いに気づいた杉木は、なりふり構わず初めて感情のままに鈴木を求め、捕まえに走るんです。

杉木が来るのを待っていたように受け止め、キスをする鈴木。クリスマスの雪の装飾がされ幻想的な光に満たされた電車の中で、踊るように何度も繰り返しくちづける杉木と鈴木が本当に美しいシーンです。

 

衝撃のウォッチパーティ

映画『10Dance』配信記念ということで、2025年12月25日に杉木役町田啓太さん、鈴木役竹内涼真さん、アキ役土井志央梨さん、房子役石井杏奈さんの主要キャスト4人の副音声を聴きながら作品を同時視聴する、「Xmas Watch Party」という企画が行われました。

私は都合が合わずに後日1人ウォッチパーティしたんですが、キャストの皆さんの仲が良いことが感じられるリラックスした雰囲気のトークを聴いていると、本当に自分のそばにキャストの皆さんがいて撮影の裏話を聞かせてもらいながら一緒に映画を観ているような感覚になれ、非常に楽しい時間となりました。

しかも町田啓太さんと竹内涼真さんがBL作品という特殊なジャンルとしてではなく、普遍的なラブストーリーとしてとらえ、役を愛して真摯に演じてくださっていたのがコメントから感じられて、この作品に魅了された者として本当にうれしくなりました。

この企画ができるのは、この作品が映画館での上映ではなく配信されているからですよね。配信サービスのオリジナル作品を見たことがなかった私には、配信だと新作映画でこんな楽しみ方ができるのか! と衝撃でした。

まだYouTubeに配信が残っていますので、是非ともウォッチパーティ開催しちゃってほしいと思います。


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また、このほかにもNetflixは精力的に動画をアップしています。特に見ていて楽しかったのが、こちらの「10DANCE Misiion旅」。ガタイのいいボディガードさんは後ろに控えてはいますが、竹内涼真さんと町田啓太さんの素に近い姿を見せてもらえているんだろうなと感じられます。映画の杉木と鈴木とは違って、お二人の間に流れる空気がすごく穏やか。特に私は、町田啓太さんの柔らかい空気感にビックリでした。そんなギャップも楽しく感じられる動画です。


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