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『ファイアーエムブレム 風花雪月』について語りたい【19】誰かのプレイを見守ること

「Nintendo Direct 2022.2.10」で、『ファイアーエムブレム風花雪月無双』の発売が発表されましたね! ちょっと喧嘩してるっぽいエーデルガルトとディミトリの頭を冷まさせるように矢を射るクロードの動画や、敵に囲まれ背中を互いに預けて臨戦態勢を取るディミトリとクロードの画像など見ながら、まさにパラレルな「同じフォドラであり得たかもしれない、新たな物語」が味わえるのだな〜と今から大興奮しています。

せっせと本編の『ファイアーエムブレム 風花雪月』をプレイしていた私に触発されたのか、一度クリアしたまま放置していた息子が突然2周目プレイを始めたんですね。で、息子がプレイするのをそばで見ていてちょっと感じることがあったので、誰かのプレイを見守ることについて語っていこうと思います。

 

オープニング画面

 

もう一度プレイを

『ファイアーエムブレム 風花雪月』を家族の中で一番最初にプレイしていたのは息子でした。ただ、私があまりにも久しぶりのファイアーエムブレムなのでシステムなど勝手がよくわかっておらず、何も言ってあげられなかったんですよね。

なので彼は、キャラクター同士での会話や他学級の生徒のスカウトによる引き抜きが出来ることを全く知らないまま、時々魚を釣り(本人は気分転換のつもりだった様子)をするくらいで、あとはひたすら出撃を繰り返して最後までクリアしてしまったらしいんです。なので私がプレイしているSwitchの画面を覗き込んで、知らない画面がたくさん出てきたと言ってかなり驚いていたんですよね。で、もう一度やってみたくなったようなんです。

私が『ファイアーエムブレム 風花雪月』をプレイし始める時にゲームの感想を聞いてみた時に「それ、面白かったよ」とは言ってくれたんですが、その後息子はずっと他のゲームばかりしていたんですよ。私の携帯に入れている『ファイアーエムブレムヒーローズ』ではちょこちょこ遊んで、知っている風花雪月のキャラクターが出てくると喜んだりしてはいましたが、本編の『ファイアーエムブレム 風花雪月』については放置のまま。1度クリアして満足してしまったのかな、クリアまでに時間かかるし飽きてしまったのかな、おチビの息子にはまだこのゲームの奥行きが伝わらないのかな、などと思ってちょっと残念に感じていたんです。なので、もう一度プレイしたいという息子のその一言はホントうれしかったですよ。自分が好きだと思っているものを誰かと共有できるって、とても幸せな気持ちになりますよね。

 

お気に入りはアッシュ

息子は1周目に金鹿の学級を選んでプレイしていたので今度は別の学級にするのかなと思っていたところ、プレイ2周目に選んだのもやっぱり金鹿の学級でした。前回金鹿の生徒同士でもほとんど会話をしていなかったということで、全員とちゃんと話したいと意気込んでいる様子でした。

プレイ2周目にして初めてまともに士官学校内やアビスを散策し、主人公と生徒だけでなく生徒同士でも会話。士官学校の中でもやることがたくさんあることに気づき、楽しいらしくいくらやっても時間が足りないねと言い始めます。確かに集中していると、あっという間に何時間も経ってしまっていますよね。

贈り物はちゃんと相手が喜ぶものを渡したいと言って、私にこの生徒は何をあげれば喜んでくれるのかアドバイスを求め、お茶会で沈黙の時間が流れると気まずくて嫌だからと言って、私にそのキャラクターがどんな性格でどんな話題だと盛り上がるか細々と聞き出して話題を選ぼうとする息子。なかなか真面目なタチなんだなぁと、息子の知らない側面を垣間見てちょっと感心しつつ、一緒に選択肢を選んで共に一喜一憂していました。

また、1周目ではしなかったスカウトをしてみたいと息子が最初に照準を定めたのは、青獅子のアッシュ。なんと言ってもアッシュは可愛いですからね〜。わかるな〜。

アッシュをスカウトするには槍術の技能が求められます。ということで、息子はベレトをひたすら槍で戦わせ続けて、無事にアッシュをスカウトすることに成功しました。

どうやら息子はアッシュに庇護欲を大いに刺激されたらしく、目を細めて「可愛い」を連発。アッシュをとにかく強くさせて活躍させてあげたいとせっせと世話を焼き続けていました。その結果アッシュは金鹿の生徒たちの誰よりも先にレベルが上がり、1番最初に最上級の兵種になるなど、息子は清々しいほどのひいきっぷりを見せました。

ちなみに槍で戦うべレトがかっこいいと言って気に入った息子は、その後も槍ばかりで戦わせていました。

 

プレイ2周目の感想は

私は息子がプレイしているのを横目で見ながら、時折「ここどうしたら良いの?」という質問に答えてあげたり、聞かれもしないのに勝手に語り出したりアドバイスしてみたりしていたわけですが、息子は息子で、私とはまた違う楽しみ方をしているのだなということを感じていました。

同じルートを選択してプレイしているとはいっても、私と息子とではそれぞれにお気に入りのキャラクターも違っていますし、目指した兵種も違います。私がプレイした時とは全く違うカップリングが成立していたりもしましたし、釣った魚を犬猫ちゃんたちにあげまくったり売っぱらってしてしまっていて生徒との食事で選べるメニューがやたら限定されたりと、自分では絶対陥らないだろうなと思う状況になっていた息子。

物語を受け取るだけの漫画やアニメとは違い、ゲームって自分でキャラクターを動かしていきます。主人公の言動をただ見守るのではなく、自分で能動的に主人公を操作してどのような言動を取らせるのかコントロールしています。だからプレイしている人によってゲームの形が少しずつ違っているわけです。それこそがゲームの懐の広さであり、醍醐味なんですよね。

プレイ1周目では、きっと息子はそれぞれの生徒たちの得手不得手を活かせるように陣形や兵種を考えたりして、敵と戦うことを堪能したのでしょう。そしてプレイ2周目では生徒たちの会話によって深掘りされていく物語をたっぷり味わったのだろうと思います。

 

まるで映画を見ているみたいだった

 

プレイ2周目を終えての息子の言葉。聞いた瞬間、ちょっと感動しましたよ。息子はクリアし終えて非常に満足した表情をしていました。きっと彼にとってはこうしてまず1周目で戦い方を理解し、2周目で物語を味わいながらプレイするという方法が正解だったんだろうなと思います。

こうしてみると、誰かのプレイを見守るということは、違った視点からそのゲームを見つめ直し、改めて魅力を見つけ直すということなのかもしれませんね。

 

プレイ3周目してね

1度プレイし始めると夢中になって何時間もSwitchから手が離せなくなってしまうということで、また再び『ファイアーエムブレム 風花雪月』から距離を置いている息子。でも次にやる時はリンハルトとも仲良くしたいと言っているので、プレイ3周目も近いうちに開始するんではないかなー、してほしいなーと思っています。

 

次回は現実の世界と『ファイアーエムブレム 風花雪月』のゲーム世界について感じたことなどを語っていきます。ご興味持っていただけた方はこちらからどうぞ。

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