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『ファイアーエムブレム無双 風花雪月』について語りたい【4】帝国軍の人々

皆さんは『ファイアーエムブレム無双 風花雪月』というゲームをプレイしたことはありますか? このゲームは『ファイアーエムブレム 風花雪月』(以下『風花雪月』本編)の「もうひとつの物語」と銘打つ無双ゲーム。『風花雪月』本編と同様に『ファイアーエムブレム無双 風花雪月』(以下『風花雪月 無双』)でも大聖堂に併設された士官学校に一度は学友として集った生徒たちが、それぞれの信念のもとに国の未来をかけて三つ巴でぶつかり合うことになります。

士官学校に入ることとなった主人公シェズが、黒鷲の学級を選ぶと進むこととなるのが帝国ルートである赤焔の章。今回はシェズが共に戦うこととなるアドラステア帝国の人々について、個人的な思い入れを織り混ぜつつ語りたいと思います。

エーデルガルト

この意志の強さがあってこそのエーデルガルトですよ

 

帝国軍の面々

赤焔の章でシェズが共に戦うこととなる帝国軍の人々。アドラステア帝国はフォドラの南方を占める大国。『風花雪月』本編と同様に本作でも、セイロス聖教会に対して挙兵します。固定キャラはシェズを除いて11人。

 

黒鷲の学級

士官学校でシェズが共に過ごすことになる黒鷲の学級の生徒たち。自由な雰囲気ですが、級長のエーデルガルトがしっかりまとめています。

 

エーデルガルト=フォン=フレスベルグ

黒鷲の学級の級長。アドラステア帝国の皇女であり次期皇帝。燃える信念の塊のような人。まさしく赤い焔って感じです。『風花雪花』本編では逡巡しつつも自分を奮い立たせている感じも見受けられましたが、『風花雪月 無双』では迷いなくひたすらに前を見据えて邁進している印象を受けました。

もしエーデルガルトが自分の会社の上司だったら優秀な人なんだろうなと常に思いながらプレイしてました。2年後の姿が可愛らしくて、彼女がこんな感じのコスチューム着るのか! とちょっと驚きもしましたが、戦いやすそうな軽やかな印象です。この細身で斧を軽々とぶん回す姿がとても良いです。

 

ヒューベルト=フォン=ベストラ

主人の望むことを望む形で実現させる従者の鑑。全くもって制服が似合わなすぎる大人な顔立ちですよね。ちょっと髪を伸ばしてワイルドさが加わった2年後のいで立ちが個人的にとても好み。これでも20歳くらいなのかと思うと、妙に感心してしまいます。

彼にはダークメイジ以外のイメージが湧かず、一択。闇の楔がカッコよすぎました。

 

フェルディナント=フォン=エーギル

何事も全力で手が抜けない実直な人。休むことにすら一生懸命でシェズに呆れられてしまいます。相変わらず声が大きいな。立場上、彼は困難に見舞われちょっとつらい立ち位置に。ですが自力でちゃんと乗り越えます。偉いぞ。

帝国における貴重な騎馬部員。彼こそ帝国の良心だと思っています。そのせいか、私にはなぜだか彼のお顔に常にソフトフォーカスがかかってとても美麗に見えていました。

 

カスパル=フォン=ベルグリーズ

明朗快活を具現化したような人。話すと非常に元気をもらえます。邪気が全く感じられない稀有な存在です。パパとは体格や顔つきなど全然似てなかったので、彼はお母様似なのでしょうか。

斧でも良かったんですが、エーデルガルトと被ってしまうのでそれは避け、格闘要員としてウォーマスターになってもらいました。小柄でも格闘が似合うのはなかなかかっこいいと思います。

 

リンハルト=フォン=ヘヴリング

良くも悪くも、徹頭徹尾ニュートラルな人だなと思います。彼の支援会話は、誰とのものであってもあらぬ方向に展開するので楽しいんですよね。リンハルトと誰かを喋らせたくてうずうずしてました。2年後の姿、ますます中性的で美しいですよね。単純にとても好みです。終始(というか今も)私はリンハルト振り回されっぱなしな感じでした。

やる気ないと言いながらも、放つ魔法攻撃が容赦なくて良いです。攻撃を受けて「痛っ!」って言うのがホント痛そうで気に入ってます。

 

ベルナデッタ=フォン=ヴァーリ

2年後、前髪をキュッと結んでいるのが可愛い子。引きこもりだけど弓の腕は確かです。ビシバシ出撃して強くなってもらいました。

お父さんともっと仲良くしてほしいけど、存在が嫌なんだもん仕方ないよね。矢を放ってワタワタした後に頭抱えてしゃがみ込む仕草が好きです。

 

ドロテア=アールノルト

歌劇団の歌姫としてではなく平民として、そして友人として皇帝となったエーデルガルトと共に前線で戦うという選択をした芯の強い人。カッコいいです。

踊り子にしても良かったかなと思いましたが、いかにもっぽくてやめてグレモリィに。

 

ペトラ=マクネアリー

ブリギット王の孫娘。2年後のいで立ちはフォドラとは違う異国の文化を色濃く感じさせますね。自国の誇りを胸に異国フォドラで戦っているんです。

彼女にとって外国語であるフォドラの言葉。読み書きはちゃんとできるのに、スピーキングになると一気にダメダメになる感じ、親近感湧きます。

 

モニカ=フォン=オックス

『風花雪月』本編では殺されてしまっていた気の毒な人。本作では本人がちゃんと生きてます。

エーデルガルトの熱烈な信奉者。なのでエーデルガルトから信頼の厚いヒューベルトやシェズに対して、その実力を認めつつも対抗心を抱いてます。記憶力抜群で、彼女のその能力をきっかけに物語が動きます。

 

ここまでが黒鷲の学級の生徒たち。さらっと最後に滑り込ませていますが、『風花雪月 無双』では、本編では殺されて闇に蠢く者の一味のクロニエに成り代わられてしまっていたモニカ本人が、本作では無事に救出されて黒鷲の学級に入るんです。これ、序盤のけっこう大きなターニングポイントだったりします。

 

 

帝国軍の人たち

黒鷲の学級の生徒以外で説得なしで帝国軍に加入してくれるキャラクターは2人。

 

イエリッツァ=フォン=フリュム

学級担任になった時はこの人に務まるのか⁉︎ とかなり驚きましたが、やっぱりあんまり務まってなかったですね。

『風花雪月』本編をやっている時は彼のことを単にヤベエ奴だなと思っていましたが、本作の会話の中で、罪の意識をちゃんと持っている真っ当な人だということがわかって、失礼ながら印象が変わりました。

 

マヌエラ=カザグランダ

彼女のように大人の人が1人いるだけで安心感が違いますね。

本作ではほぼハンネマン先生が出てこないので、ケンカ相手がいなくて寂しいんじゃないかと思ったりしてます。

 

以上、帝国軍のメンバーの他、戦場での説得で加入するキャラクターもいるので、けっこうな大所帯になります。

 

無双で初めまして

『風花雪月 無双』では、『風花雪月』本編では名前しか出てこなかったキャラクターが実体となって登場します。

帝国ルートである赤焔の章では、なんとカスパルのパパであるベルグリーズ伯、リンハルトのパパであるヘヴリング伯、ベルナデッタのパパであるヴァーリ伯が出てきます。

 

レオポルト=フォン=ベルグリーズ

ベルグリーズ伯は噂に違わぬ猛将っぷりで感激しました。全然負ける気がしないというか、腕の1本や2本くらいなら、斬り落とされても気合いで生やしそうな感じさえします。

カスパルは父親のことを相当おっかながっていますし、彼は紋章を持たず家督継承の権利はない子どものため、もしかすると冷遇されているもかなぁとも思っていましたが、全然違ってましたね。お兄ちゃんよりもさっぱりとした性格のカスパルの方が、お互い武人として馬が合うのかもしれません。かなり息子を可愛がっている様子が見られて良かったです。

 

ヴァルデマー=フォン=ヘヴリング

ヘヴリング伯とリンハルトの関係性はちょっと予想外でした。リンハルトは紋章持ちではありますが、家督を継ぐとかホントどうでもいいって感じですよね。まったく関心が無い。『風花雪月』本編では実家から大金くすねて軍に合流したりもするし、もう少しくらい家族に愛着があってもいいんじゃないの? と心配になってしまうほどでした。なので、パパとはだいぶ疎遠な感じなんじゃないかと思っていたんです。

しかし実際にリンハルトと話している様子を見ると、息子の独特な考え方もごく自然に受け止めている感じでした。彼を1人の違う考えを持つ人間として扱っているというか。とはいえ他人のような冷たさはなく、程よい距離感を保って息子と接しているんだなという印象でした。

 

グレーゴーア=フォン=ヴァーリ

本作ではエーデルガルトから南方教会の司教に任じられていたヴァーリ伯。娘のベルナデッタは怖がりながらもちゃんと戦場に出てるんだよ! あなたもしっかりしてくれ! ってちょっと説教してやりたい感じの人です。

重要な役割ではありますが、司教って言ってもただの貴族なわけですし、戦力にはならないからということで任命されたんだろうなぁという気がします。

 

帝国軍の印象

メインのメンバーだけを見ても、ヒューベルト、リンハルト、ドロテア、モニカ、マヌエラと、帝国軍ってかなり魔法勢が多いんですよね。ヒューベルトは外したくないし、せっかく救出できたんだからモニカは使いたいし、リンハルトは回復魔法使えるから必要だし、ドロテアを外すなんて考えられないし、マヌエラ先生の必殺技好きだし、誰を2軍に回すか悩みに悩むことになりました。しかも説得して帝国軍に加わる人たちの中にも魔法を使うキャラクターがいるんですよ。魔法勢の大渋滞です。『風花雪月』本編ではそこまで気にならなかったんですが、それは他国の生徒をスカウトしていたからだったのかもしれないですね。

個人的な好みでリンハルトをやたら使ってしまってましたが、その他の魔法勢の皆さんについてはどの子もなかなかに捨てがたく、万遍なく全員を強く育てようとして時間がかかってしまってました。だってみんな好きなんだもん。

結局、リンハルトとヒューベルトと『風花雪月』本編であまり使っていなかったマヌエラ先生の3人を使っていることが多かったかなと。せっかくのモニカを戦闘では使い倒すことができなかったのですが、前哨基地や支援会話でかなりいい感じにインパクトを残す子だったので、埋没した感じにはならずに済みました。

魔法の攻撃はすごく楽しいのですが、ここまで魔法勢が多いと、物理攻撃が欲しくなりますよね。ということで、エーデルガルトはもちろん、騎馬部員のフェルディナント、イエリッツァ、カスパル、ベルナデッタにはガッツリ活躍してもらいました。

物理攻撃勢で悔やまれるのがペトラ。彼女をトリックスターに育てたんですが、私の拙い操作が彼女のスピードについていけず…。ヒュンヒュンと素早い動きをしてくれるものの、敵がいない方へと進んでいってしまって焦ることが多かったんですよね。彼女のトリッキーな動きを活かせなかったのがもったいなくて。これは2周目に頑張るしかないなと思っています。

プレイアブルなキャラクターではありませんが、ベルグリーズ伯がいるということの心強さといったら半端なかったですね。彼がいるだけで、一気に軍の安定感が増した気がしました。ベルグリーズ伯が味方についているということが、大いにエーデルガルトの挙兵に説得力を持たせ、大いに兵士たちの士気を上げたのではないかと思います。

皇帝であるエーデルガルト自らが先頭に立ってフォドラに革命を起こそうとしているということへの団結が感じられました。

 

次回は青燐の章に出てくる王国軍の人々について語りたいと思います。

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